来年はHPL生誕120周年
「ずっとタコ神様のターン」と日記に書いてからはや4ヶ月。
『萌え萌えクトゥルー神話事典』『文学における超自然の恐怖』『ゾティーク幻妖怪異譚』、そして「年内刊行予定」の『クトゥルー神話全書』については、先のSF大会のクトゥルー神話企画部屋にて各社の許可のもと告知させていただいていたが、こちらは確か未発表だったと思う。
- 作者: ハワード・フィリップス・ラヴクラフト,森瀬繚,宮崎陽介
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/11/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 408回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
PHP研究所さんから11月17日に発売予定の『クトゥルフの呼び声』。現時点ではまだ仮タイトルのようだ。
これがどのような本なのかというと、要するにH・P・ラヴクラフトの「クトゥルーの呼び声」のコミカライズなのである。
PHP研究所さんとは「よくわかる本」シリーズの何冊かの誤謬についてネチネチと指摘させていただいた御縁でやり取りさせていただくようになり(御迷惑おかけしましたッ!)、ご挨拶代わりにお送りした書籍企画を幾つか通していただいてもいる。こちらは来年の予定。クト神話関係ではないので、念のため。
今回も、PHP研究所さん側からお声がけいただき、ラヴクラフトとその作品世界についての解説を50Pほど書かせていただいた。
「クトゥルー神話」という言葉を極力避けつつ(最終パラグラフは流石にこれの解説にあてた)、今回はあくまでもラヴクラフトの人となり、そして彼の言う「宇宙的恐怖」にターゲットを絞っている。10%ほどは過去に書いたテキストの再構成になっているのだけれど、同じ内容の文章をいちいちゼロから書き直すのはおっそろしく面倒大変なので、どうかそのへんは御寛恕いただければと思う。
そんなこんなで、昨年の夏あたりから現実の神話/伝説にどっぷり漬かっていたのだけれど、東京創元社の『クトゥルー神話全書』(リン・カーターの"Lovecraft: A Look Behind the Cthulhu Mythos"の邦訳)でも巻末資料を担当させていただくなど(5月頃に刊行される予定だったので、春先に入稿済み)、年内はこの後もタコ神様関係のお仕事が凄い勢いで続いている。
年明けあたりからは間が空きそう……と思っていたら、また某社さんから関連企画の相談連絡が入った。
来年は、ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの生誕120周年。色々と動かしていきたいね!