2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

謎のメモ書き

帝国の影 エールズベリー街道を抜けて ミスカトニック大学の人々 ヨグ=ソトース、あるいは地下の神 異次元の怪物について 全5パラグラフ。

永井豪とクトゥルー神話(補遺)

早川書房『ミステリマガジン』1971年12月号〜1972年2月号に分割掲載されました矢野浩三郎氏の翻訳になる"Call of Cthulhu"について、1/21のエントリ中で下記のように記載しました。 この作品が初めて翻訳されたのは早川書房の『ミステリマガジン』。翻訳者は…

『アル・アジフ』について

H・P・ラヴクラフトは、「『ネクロノミコン』の歴史」と題する文章(文庫版全集5巻)の中で、『アル・アジフ』というアラブ語版の原題について、以下のように説明しています。 アジフは魔物の吠え声と考えられた夜の音(昆虫の鳴き声)を示すためにアラブ人…

『ジャーゲン』を読んだかもしれないスミス

先の日記で、ラヴクラフトが『ユリシーズ』と共に言及したという『ジャーゲン』に興味が湧き、今現在読み進めているところです。H・P・ラヴクラフトが「尊敬しているけれど、読んでも楽しくない」というキャベルの小説に興味が湧いたというよりも、この『ジ…

『ユリシーズ』を読まないラヴクラフト

話は変わって。 「speculativejapan」という日記にあがっていた「『ユリシーズ』を読むラヴクラフト−−ラヴクラフト再評価のためのノート」というタイトルのエントリについて、幾つか事実誤認が見られるようでしたので、別途、こちらで書いておくことにします…

はてな、Twitter運用方針

はてなのプロフィールを更新しました。バカ正直に告白してしまいますが、コメント欄をOFFにしているのは、エントリ毎に対応窓口が分散するのがひたすら面倒臭いからです。 トラックバックは受けつけておりますので、御自分の日記から同意/反論意見を投げてい…

読者への回答、あるいは新たな探求

「それは、何だかわかりますか?」 昨日の日記でこのように出題していたわけですが、今のところブログ、Twitterともに回答なし。ちょっとしょんぼりしつつ、お約束通り「僕なりの考え」を開示します。 そもそも、「ラブクラフトの〈クトゥルー神話〉ですね」…

余談・『ニーベルンゲンの歌』などについて

話は変わって。(次の更新というのは翌日の更新ということで!) 「限界小説研究会BLOG」という日記にあがっていた「映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作が切り捨てたもの」というタイトルのエントリについて重箱つつき的なコメントを投稿させていただい…

読者への挑戦!

永井豪氏はクトゥルー神話の影響を受けているや、否や−−。 時折、このようなやり取りを見聞きすることがあります。 日本の若い本読みに「クトゥルー神話」というものを周知させるにあたって大いに功績のある栗本薫氏の伝奇SF小説『魔界水滸伝』の挿絵を永井…

解説修正1点

クトゥルフの呼び声 (クラシックCOMIC)作者: ハワード・フィリップス・ラヴクラフト,森瀬繚,宮崎陽介出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2009/11/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 7人 クリック: 408回この商品を含むブログ (24件) を見る たいそう…

「弧の増殖」について

朝松健氏は、編集者・作家としてのキャリアを同人活動から始められました。国書刊行会の『真ク・リトル・リトル神話大系』の翻訳に関わったグループ「黒魔団」は、氏が1972年に立ち上げた怪奇・幻想小説の同人です。 朝松氏は「黒魔団」のみならず様々な同人…

千葉県夜刀浦市の新事件

2009年末に著作100冊を達成されたホラー作家の朝松健氏は、国書刊行会の編集者であった時代にクトゥルー神話作品集の刊行を手がけられたのを皮切りに、関連作品の執筆は元より、そうそうたる作家陣が一堂に会するパンデモニウム的アンソロジー編纂などなど、…

『クトゥルー神話全書』について

2010年中の木星到達はついに叶わぬ夢と消え去りましたが、ともあれ2011年がやって来ました。Happy New Aeon! 一瞬は永遠であり、365日もまた永遠です。皆様が1年後のこの日を健やかに迎えられますようにお祈り申し上げます。 さて、mixiで、この日記でといっ…