3月はクトゥルー神話の月……とかあったっけ?

 昨年末あたりからこちら、様々な意味で地獄のような日々が続いていたので、すっかりご無沙汰してしまった。(Web上活動のメインをTwitterに移したとも言う)
 そんなこんなで、あれこれお仕事したので、告知など。
 2010年3月16日発売の『ゲームラボ』4月号(三才ブックス)にて「クトゥルー神話ゲーム大系」16ページ、3月17日発売の『メガストア』5月号(コアマガジン)で「クトゥルーパラダイス」5ページと、それぞれクトゥルー神話を題材とするゲーム作品の特集をまるごと企画・執筆させていただいた。

ゲームラボ 2010年 04月号 [雑誌]

ゲームラボ 2010年 04月号 [雑誌]

MEGA STORE (メガストア) 2010年 05月号 [雑誌]

MEGA STORE (メガストア) 2010年 05月号 [雑誌]

 前者はゲーム雑誌……というにはちょっとオルタナティブな媒体。何と、ゲーラボ編集部側からお声がけいただいての特集記事であったりする。何しろ、最初に出した商業単行本がX68000エミュレータ解説書だったぐらいで、これまでニアミスする機会が散々あったにも関わらず、初のお仕事がクトゥルー神話特集とは、我ながら業の深いこととつくづく思う。(『ゲームラボ』3月号掲載のレトロPC特集もお手伝いさせていただいているけれど、企画開始したのはクトゲー特集の方が先)
 後者は、クロノスケープで毎号やらせていただいている「エロゲー人の基礎知識」枠にて、勝手に1周年記念企画ということでお送りする、美少女ゲームサイドのクトゲー特集だ。毎回インモラル・ダイナマイツな挿絵をご提供いただいている中村哲也氏によるとびきり^(;,;)^な挿絵をいただいているので、こちらも要チェック。
 別ヴァージョンというわけではなく、異なる切り口での特集になるので、この分野に関心のある方は、是非とも両方お読みいただければと思う。(後者はちと……というか、かなり女性には敷居が高いのだけれど)
 なお、『メガストア』5月号の方では、3月26日発売のBlackCyc『ク・リトル・リトル』の紹介記事にて、メインライターである伊藤ヒロ氏へのインタビューなど敢行させていただいていたりもする。話題ネタということで、blogにて同人誌『クトゥルー忍法帖』をご紹介されているのだけれど、これがまたむっかーしコミケにて買い損ね(仲間たちがこぞって購入)、地団駄踏んだ森瀬的にイワクつきの同人誌なのであった。
 以上、俺無双、俺マッチポンプ、俺疲労困憊という感じで併せてお楽しみいただければと。
 ところで、2010年3月はこれで終わってしまうわけではない。ケロQから『ク・リトル・リトル』と同日に発売される『素晴らしき日々〜不連続存在〜』もさることながら、早川書房の『S-Fマガジン』2010年5月号にて、1978年9月増刊号以来、実に38年ぶりのクトゥルー神話特集が組まれるとのこと。タイトルは「クトゥルー新世紀」。21世紀以降の英米クトゥルー事情を総括的に報告するという実にありがたくも有意義な特集だそうで、監修は大ベテランの中村融先生。国内随一のダーレスフェチクトゥルー神話研究家ということで平素よりリスペクトしてやまない竹岡啓君(id:Nephren-Ka)も概説を執筆するのみならず、短編1本の翻訳で参加されているとのことだ。最初に「SFMクトゥルー特集」と聞いた時には「まーざーりーたーかーったー」とぢたばたしたものだけれど、内容を聞いて色々納得。今は、純粋に読者として発売が楽しみなのだった。
 基本、海外方面については、特定分野を除いては竹岡君にお任せする方針。こちらはもう「○○の漫画にラヴクラフトって書かれたコマがあった!」「○○ってラノベにシュブ=ニグラス出てきた!」といった国内作品の枝葉末節を必死に追いかけるので青息吐息という次第。

ク・リトル・リトル ~魔女の使役る、蟲神の触手~

ク・リトル・リトル ~魔女の使役る、蟲神の触手~

素晴らしき日々 ~不連続存在~ 特装初回版

素晴らしき日々 ~不連続存在~ 特装初回版