『萌え萌えクトゥルー神話事典』賛否両論喧しく大変宜しいの巻

 というわけで、イーグルパブリシングから今月の23日、同社の萌え萌えシリーズの最新作として『萌え萌えクトゥルー神話事典』が発売される運びとなった。見なかったフリをしようと、いやがろうと、発売されてしまうのである。HAHAHA。
 帯つき画像はまだあがっていないようなので、こちらでご紹介。ご覧の通り、表紙については『スマガ』などの原画を手がけたニトロプラス津路参汰氏にご担当いただくという光栄に浴することができた。この場を借りて、お骨折りいただいた鋼屋ジン氏に深く感謝する。

 まあ、あれだ。色々言いたいことがあるのはわかるが、放っておけばいずれ必ず出てしまうことは間違いないので、見も知らない誰かに汚され先を越されるのならば、いっそのこの手で−−といういかにも森瀬らしい破滅的思考から企画書を送ったところ、企画の検討どころか「じゃあ、いつ出せますか?」と具体的な話が即座に動いてしまった次第。総勢30余名のイラストレーターの方々にお寄せいただいた力作(アレンジの方向性やシーンなどこまごまと指定してしまい、色々とご面倒おかけしました!)もさることながら、例によってどうでもいいところを中心に念入りに解説したので、図解のテキストをお楽しみいただけた方なら、読みどころが若干はあるのではないかと思うのだけど、さて反応が楽しみでもあり、恐ろしくもあり。
 ちなみに、森瀬の「編著」「監修」になっている本の大半は、インタビューや対談の起こしも含むテキストの9割方を僕が書いていたりする(無論、ゲストによる寄稿記事やコラムなどは別)。今回の場合、後半の資料編について『クトゥルフ神話ガイドブック』朱鷺田祐介氏にお手伝いいただいたので、7割方ということになろうか。(他のライティングスタッフは実質、資料調査、下書きを担当する制作スタイル)

萌え萌えクトゥルー神話事典

萌え萌えクトゥルー神話事典

 今回の本でも「関連作品紹介とか充実していないじゃないか!」だの何だのとご意見ご不満が色々出てくることが予想されるので、あらかじめ回答を用意しておく。
 回答その1。「『クトゥルー神話ダークナビゲーション』をお読みください」。

クトゥルー神話ダークナビゲーション

クトゥルー神話ダークナビゲーション

 回答その2。「同時に作っている別の本と内容丸被りになるわけにはイカンのです」
 ということで、現時点では未公表だけどあと3冊ほど関連書が動いていたりなんかするので、アキバ系イラストには特に興味がないという方はそちらをお待ちいただきたいと思う。人間には、見たくないものを見ない、読みたくないものを読まないという当然の権利があるのだから。
 なお、『萌え萌えクトゥルー神話事典』では「監修」という形で表紙・著者情報に名前をエントリーしていただいた。「萌え萌えシリーズ」では異例なことだが、これは出版社側の要請に基づくものだとあらかじめ説明しておこう。ありがたいことだ。


追記:
 発売日当日。楽画喜堂さんアキバBlogさんに紹介された途端、Amazonランキングが高騰中。(最大瞬間風速5841位まで確認)
 おっそろしい。(汗